TrackMan FGA Fundamental Spin Loft② Dynamic Loft(Dyn Loft)  

Dynamic Loft(以下Dyn Loft)はSpin LoftやLaunch Angle等に大きな影響を及ぼすので、ボールの飛び(Fright)にとって重要な位置を占めます。

 

Dyn Loftは日本語で「動的ロフト」と呼ばれ、「静的ロフト(Statistical Loft)」とは異なる概念です。静的ロフトとはクラブの額面上のロフト角で、図の「ロフト角」に相当します。同じ番手でもクラブによって異なりますので、予めよく確認しておきましょう(フィッティングで調整も可能です)。

図:静的ロフト

 

それに対してDyn Lift(動的ロフト)はインパクト直後のロフト角で、シャフトの曲がり方・クラブのリリース具合・Face Angle(フェースの向き。開くとDyn Loftが大きくなり、閉じると小さくなる)・インパクトする場所などに影響されて決定します。

 

同じAttach AngleでDyn Loftが小さい(「立った」と表現します)状態だと、Launch Angleは低くなり、Spin Rateは少なくなります。逆に、Dyn Loftが大きい(「寝た」と表現します)状態だとLaunch Angleは高くなり、Spin Rateは多くなります。

しかし、Ball Carryの最大化・弾頭の最適化には、常に状況にあったDyn Loftが必要です。大きすぎるDyn Loftは必要以上に高い弾道を生み、距離を減らす結果になります。逆に小さすぎるDyn Loftは低すぎる弾道となり、着弾後のランが読みづらく、Total距離の判断が難しくなります。

 

ではどのようにしてDyn Loftをコントロールするのでしょうか?各プレーヤーのインパクトゾーンのリリースは、各人のスイングの癖や傾向によって大体決まってしまうので、リリース具合を変えてDyn Loftを変えるのはほぼ不可能です。まずはグリップやアドレスを安定させ、Face Angleやインパクトする場所を安定させることから始めます。

 

それでも適切なDyn Loftが出ない場合(TrackManのOptimizer機能を活用しましょう)、ボールポジションを調整することでコントロールします。戦略的にDyn Loftを寝かせて高い球を出したい、逆にDyn Loftを立たせて低い球を出したい、といった場合は、Attack AngleやClub Passの変化に注意してボールポジションをコントロールしましょう。

 

特にドライバーなどで、どれほど調整しても適したDyn Loftが実現しない場合は、クラブそのものの変更、特にシャフトのフィッティングをお勧めします。

次の「Ball Carry (Carry Flat)」はこちら