コースマネジメントを決める重要な数値

では具体的にコースマネジメントを実践するには、一体何を根拠に決めていけばいいのでしょうか?実はそれを決定する重要な数値があります。まずはGame2のクオリティを示しスコアと最も相関が強い[平均3打エリア]、そしてその3打エリアを確定する[3打率]を詳しく紹介します。スコアアップにはこの2つを念頭に置いてマネジメントを組み立てることが必要です。また、Game1のクオリティを示すのが[平均飛距離]です。合わせて説明します。

 

 

【平均3打エリア】

3打エリアとは、[H.Oしたストロークから逆算して3打目のPinまでの距離]を指します。例えば、Pinまでの残り100Yの地点からグリーンオンさせ、そこから2パットでH.Oした場合の3打エリアは100Yになります。また、グリーン手前の残り20Y地点から3打かかってH.Oした場合の3打エリアは20Y。では、400YのPar4バーディをとったら?? そうです、その場合の3打エリアは400Yです。そして、それら全てのホールの3打エリアを平均したものを[平均3打エリア]と呼びます。

 

簡単に言えば、より遠い位置から3打でH.Oできることは価値が高く、ゴルフが上手ということになります。もしゴルフが上手くなりたければ、今よりも遠い場所から3打でH.Oできるように努めるべきです

この平均3打エリアとラウンドスコアには非常に強い相関があり、平均3打エリアがほぼスコアに直結します。

 

平均3打エリア - スコア(推定値)

0〜10       -  126以上

10〜30        -  126〜108

30〜60        -  108〜90

60〜80        -   90〜82

80〜100      -   82〜78

100〜130     -   78〜72

130〜160     -   72〜68

160以上    -  ツアーレベル  図:平均3打エリアとスコアの相関図

 

 

【各エリア3打率】

3打エリアの根拠になるのが[各エリア3打率]です。先述した各エリア(G1・G1’・G2経由)から、3打以下でH.Oできた確率を指します。

それぞれのポジションから高い確率で3打でのH.Oできると、必然的に3打エリアも広がります。では、どのくらいの3打率があると、どのくらいの3打エリアが達成されるか、男女別に[各3打率スコア推定票]を見てみましょう。

 

※各エリアのショットがFrom pin 10%での理論値

[男性用 G1:75〜125y  G1’:125〜175y  G2経由:175〜225y以上]

G1:50% G1’:25%  G2経由:0%

→41.25y 推定スコア100前後

 

G1:75% G1’:50%  G2経由:25%

→75y 推定スコア85前後

 

G1:100% G1’:75%  G2経由:50%

→110y 推定スコア75前後

 

G1:100% G1’:100%  G2経由:75%

→135y 推定スコア72前後

 

G1:100%(うち、1/3が2でH.O 3打エリア350y計算)

G1’:75%  G2経由:50%

→160y 推定スコア68前後

図:男性用 各3打率スコア推定表

 

このように、各エリアからの3打率が向上すれば、そのままスコアの向上につながることがわかります(こちらの男性用3打率推定表は、SWやAWでCarryが70y以上出る方は、男性以外の方もご使用下さい)。

 

続いて、女性の場合を見てみましょう。

[女性用 G1:60〜90y G1’:90〜120y G2経由:120〜150y以上]

G1:50% G1’:25%  G2経由:0%

→29.625y 推定スコア108前後

 

G1:75% G1’:50%  G2経由:25%

→53.25y 推定スコア95前後

 

G1:100% G1’:75%  G2経由:50%

→76.875y 推定スコア85前後

 

G1:100% G1’:100%  G2経由:75%

→94.875y 推定スコア79前後

図:女性用 各3打率スコア推定表

 

こちらも同様です。もし女性用のエリアを使用する場合で70台のスコアを出そうとした場合、60〜120y残れば100%という高確率で3でのH.Oをしなければならないことがわかります(SWやAWでCarryが70y未満の方は、男性やジュニアもこちらをご使用下さい)。

男性用・女性用どちらを使用する場合も、自身の推定スコア(目標スコア)から逆算して、現在必要な平均3打エリア、そして各エリアの3打率をそれぞれの推定表を参考に割り出します。

その後実際にラウンドし、各エリアの3打率を測定します。スコアが期待以下の場合、各エリアの3打率は推定表よりもたいていの場合低くなりますので、そのエリアから3打でH.Oできていない理由を探ります。それはショートゲームなのか、はたまたグリーンを狙うショットなのか・・・必ずどこかに原因がありますので、細かな分析によりその傾向を明らかにします。

 

傾向が分かったら《ストローク各論》を参考にしっかりと対策を取ります。各3打率の向上はそのままスコアに好影響を与えますので、3打率の[測定—分析—対策]を繰り返し、平均3打エリアの拡大に努めましょう。

 

【平均飛距離】

Game2を評価する指標が平均3打エリア・各エリア3打率であることはお判り頂けたと思います。一方でGame1を評価する指標に[平均飛距離]があり、その名の通りGame1におけるティーショットの飛距離を平均したものです。確かにパー4やパー5でのティーショットが飛んだ方が有利ではあり、スコアに好影響を与えることが多いですが、スコアとの直接的な相関は平均3打エリアと比較すると大きくはないと言えます。ですので、スコアアップには各エリアの3打率を向上させ、平均3打エリアを広げることが最重要課題であることをよく理解して下さい。

平均飛距離を上げる方法は、まず[最大飛距離]を向上するよう練習します(Trackman FGA Fundamental 5.6.7参照)。コース上で無理に最大飛距離を求めようとすると、逆に平均飛距離が落ちてしまう危険性が高まりますので要注意です。

ラウンドでは平均飛距離で損をしないよう、マネジメントに集中します。平均飛距離を落とす原因は大きく分けて次の5つです(⑤に行くに従ってリスク減)。

図:平均飛距離を上げよう!

 

①OBやロストボールになってしまう→この場合は飛距離0y

②ウォーターハザードに入ってしまう→処置後の場所が飛距離

③木に当たる、または林に入る→かなりのロスになる

④バンカーに入る→③と同様ロスになる

⑤ラフに入る→FWに比べるとロスになる

 

これらを避けて、FWなどのライがいい場所に着弾すれば、効率よく平均飛距離を稼げます。特に①〜③になると、そのままスコアに悪影響が出ますので細心の注意が必要です。④や⑤はすぐにGame2へ移行できても、難しいGame2になってしまうので、Game1は安定性が重要なことが理解出来るでしょう。