コースマネジメントの基本的な考え方とその用語

コースマネジメントの具体的なお話に入る前に、その用語を整理しましょう。ゴルフというゲームを[2つのゲーム]に、またラウンドに必要な技術を[4つの技術]に分けて考えると、理解しづらいコースマネジメントが非常に理解しやすく、そしてコース上で実践しやすくなるだけでなく、ラウンドの反省がしやすくなります。まずは[2つのゲーム]から詳しく見ていきましょう。

 

 

【ゴルフにおける2つのゲーム】

Game1:Game2が始められる場所までボールを飛ばす[飛ばしゲーム]

Game2:3打(以下)でのホールアウト(H.O)を目指す[Par3ゲーム]

 

Game2は自分の判断でいつ始めてもよく、その成功(3打以下でのH.O)は開始時の場所からピンまでの距離が遠ければ遠いほど価値が高くなります。あらかじめどの辺りのエリアからGame2を始めたいかを考えてGame1のクラブやターゲットを決められるのが理想です。そのためには自身の[平均3打エリア(後述)]を普段から測定し、正確に把握しておくことが重要です。

またこの2つゲームのバランス、つまりGame2を開始する場所がラウンドでは非常に重要で、自身の[平均飛距離][平均3打エリア]を考慮しながらGame2を開始する場所を決めると、無駄なリスクをとることなく、安定したプレーが可能になります。

 

 

【ラウンドにおける4つの技術】

ゴルフクラブには主に[ウッド][ユーティリティ][アイアン][ウェッジ][パター]の5種類があり、またラウンドで使う技術を4つに大別することができます。それぞれのクラブは使い方が決まっている訳ではなく、様々な技術に使用されます。各技術ではどんなクラブが使われるのか、一つ一つ確認していきましょう。

 

・飛ばす技術(グリーンを狙わないショット)

主にウッドやユーティリティ、またアイアンクラブを使用してボールを遠くへ正確に飛ばすテクニックです。全てのGame1はこの技術を使用し、またGame2でグリーン手前まで運ぶ際に使います。長い距離を狙うことが多いので、OBや池などの大きなミスにならないよう注意が必要です

 

・乗せる技術(グリーンを狙うショット・短い距離のショット)

あらゆる状況で、あらゆるクラブを使用する技術です。Game2の第1打になることが多く、次に2打でH.Oしやすいグリーン面までボールを運ぶ狙いです。ピンに寄せるよりもグリーン面に乗せることを主眼に置いた技術で、グリーン周りの難しい局面でも使用します。

 

・寄せる技術(アプローチ・テキサスウェッジ・ロングパット)

次に1打で(つまり1パットで)H.Oできる場所までボールを運ぶ技術です。Game2の第2打になることが多く、主にアイアン・ウェッジ・パターを使用します。上級者になるとグリーン周りやグリーン上だけでなく、かなり遠い場所からこの技術を使用する場合があります(Game2の2打H.O狙い)。

 

・入れる技術(ショートパット)

1打でのH.Oを目指す狙いで、パターでホールに1打で入れに行く技術です。Game2の最終打になるプレーですので、スコアに大きく影響します。ホール(カップ)の大きさは10.8cmと小さいので、あまり遠くから狙うのは危険ですので注意が必要です。

 

 

図:4つの技術と各使用クラブのまとめ

ゲーム ウッド UT アイアン ウェッジ パター
飛ばす技術 Game1.2 × ×
乗せる技術 Game2
寄せる技術 Game2 × ×
入れる技術 Game2 × × × ×

 

これら4つの技術を組み合わせて2つのゲームをクリアして行くのがゴルフというゲームになります。4つの技術のうち、Game1で使用するものは飛ばす技術のみで、Game2になると全ての技術・そして全てのクラブを使用することが分かります。確かに、ドライバーなどでボールを遠くへ正確に飛ばす技術は重要です。しかし、このように見るとゴルフラウンドのほんの一部でしかないことが理解できると思います。

 

また、Game1とGame2のゲーム性の違いも見えてくるのではないでしょうか? 通常、Game1は[飛ばす技術]のみを使用しますが、Game2はあらゆる技術を駆使し、組み合わせて攻略しますので、Game1と比べ非常に複雑なゲームになります。確かにGame1は体力・筋力に恵まれているプレーヤーが有利かも知れませんが、Game2はそのゲームの複雑さから、知力やマネジメント力が問われます。この辺りにゴルフというゲームの難しさや面白さがあるのでしょう。

 

 

【Game2以降のエリア】

先述の通り、Game2はかなり複雑なゲームになりますので、Game2のエリアをいくつかに分類し、その特徴に合わせたマネジメントが必要になります。

 

・Green aim area 2(G2)

いわゆる[アプローチエリア]です。グリーンエッジ手前20yくらいまでの広く平らな場所を指します。中〜上級者はここから2打でのH.Oを狙うことが多いですが、初心者の方はまずここから確実に3打でH.Oできるように努めましょう。

・Green aim area 1(G1)

グリーンを狙うには最高の場所です。ウェッジやショートアイアンで、高スピン・高弾道のボールが打てるエリアなので、コースマネジメントではまずここからグリーンを狙うことを考えましょう。

・Green aim area 1’(G1’)

G1に比べるとミドルアイアンからUTまで使用する、グリーンを狙うには少々遠いエリアです。自分の弾道や状況に応じて狙い方をコントロールしましょう。

 

・G2 through area(G2経由)

G1’よりもさらにグリーンから遠い、直接グリーンを狙うには少々難しいエリアです。先述のG2にボールを運び、そこから2打でのH.Oを狙うと、直接グリーンを狙うよりも低リスクで攻めることができます。

・Dangerous Belt (DB)

G1とG2に挟まれたエリアで、G1のような高スピン・高弾道ボールも打てない、またG2のようなアプローチもできない、非常に中途半端な距離になるエリアです。3打エリアが稼ぎづらいエリアになるので、マネジメントではここに入らないように努めましょう。

 

このように、Game2のエリアを分けてそれぞれの特徴を理解すると、ルート設定がしやすくなるだけでは無く、そのエリアに入ってからの対処法や目標打数が明確になります。その為にもそれぞれのエリアについての理解を深め、ご自身のルート設定に役立てて下さい。

 

 

 

図:Game2以降の各エリア